昨晩の海外市場場、中国の貿易収支が大幅に悪化したこと、伊政府が、伊金融機関の超過利潤への課税を承認、ムーディーズが、米中小銀行10行の信用格付けを1段階引き下げ、米SECが米大手11行に、従業員による無許可のメッセージアプリ使用の監視を怠ったことを巡り、制裁金を命じたことなどから、欧米銀行株に売りが強まり、リスクオフの動きが広がった。ただ、NY株価3指数が、引けに掛けて下げ止まりを見せてことで影響限られた。米10年物国債利回りは、質への逃避から3.986%まで低下後4.032%まで反発した。尚、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「しばらく金利を安定させる必要があるだろう」、バーキン・リッチモンド連銀総裁は「インフレ率は依然として高すぎる」と発言、ハト派とタカ派的な見解が入り混じり、影響は限られた。
ドル円は、142.86から143.49まで反発、ユーロドルは、欧州長期金利の低下を背景に1.0929まで売りに押され、ポンドドルは、1.2684まで下落後1.2752まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は、156.45まで下落後157.24まで反発、ポンド円も181.39から182.91まで買い戻され、オージー円が92.91から93.88、NZD円は86.33から87.02、カナダ円も105.89の安値から106.97まで反発した。