昨晩の海外(2024/06/15)

金曜日の海外市場は、米6月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が、予想を下回ったが、同時に発表された期待インフレ率が予想を上回ったため、影響は限られた。また米10年物国債利回りが4.271%から4.190%まで低下も、ドル売りは限定され、ルメール仏経済・財務相が「総選挙で極右が勝利すれば、金融危機のリスクに直面する」と述べ、仏で極右政権が誕生した場合、欧州連合離脱の懸念から、欧州株式市場が下落を継続したことで、リスク回避の動きが続いた。尚、メスター・クリーブランド連銀総裁が、「おそらくインフレ率は2026年まで2%に到達しないだろう」
 ドル円は、日銀金融政策決定会合において、国債の買い入れ額を減額する方針を示したが、具体的な減額計画は次回の7月会合で決定する。当面買入額は維持され、金融引き締めに消極的と受け止められたことで、158.26まで一時反発したが、植田総裁が「国債買い入れ減額は相応の規模になる」、「データ次第では7月に利上げの可能性がある」としたことで、156.88まで下押しした。また、今週の流れを引き続き、ユーロドルが1.0663、ポンドドルは1.2655まで下値を拡大した。
 一方クロス円では、ユーロ円は、169.80まで反発後167.53、ポンド円は、201.62から198.93、オージー円は、104.81から103.65、NZD円は、97.25から96.13、カナダ円は、115.12から114.01まで利食いに押された。