昨晩の海外市場は、米経済指標やFRB要人発言で相場が上下にブレる中、米10年物国債利回りが、4.279%から4.176%まで低下したことで、ドルは軟調気味の展開。経済指標としては、米11月ADP全米雇用報告、11月サービス業や総合PMI・改定値や 11月ISM非製造業景況指数が予想より弱い結果となった。一方ムサレム・セントルイス連銀総裁が「金利引き下げのペースが鈍化もしくは停止する時期が近づいている可能性」、パウエル議長が「米国経済は現在、驚くほど良好な状態」、「経済と金融政策の現状に非常に満足」、「現在、中立的な水準に金利を引き上げる道筋にある」も述べた。尚米地区連銀経済報告では、「価格上昇は緩やかで、企業はコストを顧客に転嫁することが難しくなっている」、「製造業の活動は地域によってまちまち」、「商業不動産市場は一部の地域で安定化の兆しを示している」、「企業は潜在的な輸入関税に備えて在庫を積み増している」などと示され、仏議会は内閣不信任案を可決したが影響は見えなかった。
ドル円は、151.23まで上昇後150.00まで売りに押され、ユーロドルは1.0472から1.0543まで反発、ポンドドルは、ベイリー英中銀総裁が「経済見通しがこのまま推移すれば来年4回の利下げを見込む」と発言し、一時1.2630まで下押したが、その後1.2722まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は157.70から158.96まで反発後158.01、ポンド円は190.07から191.54まで反発後190.75まで売りに押され、オージー円は96.89から96.57で揉み合い、NZD円も87.90から88.20で上下、カナダ円は107.52まで反発後106.62まで売りに押された。