昨晩は、トランプ政権が「中国を除き、相互関税の上乗せ分を90日間停止し、一律10%に引き下げる」と表明したことで、大きくリスク回避の動きに巻き戻しが優勢となっている。ただ、これもあくまで90日間であり、トランプ大統領の発言が一転二転することで、追いかけるのは危険となる。
本日の経済指標としては、英3月英王立公認不動産鑑定士協会・住宅価格指数、日3月国内企業物価指数、中3月消費者・生産者物価指数、ノルウェー3月消費者物価指数、トルコ2月鉱工業生産、南ア2月製造業生産、加2月住宅建設許可件数、米3月消費者物価指数と週間新規失業保険申請件数などが発表される。
注目は、米3月消費者物価指数となるが、予想はある程度落ち着いた内容。まだ追加関税の影響が見えておらず、予想通りなら良いが、想定外に強い結果となるなら、FOMCの利下げ見通しが後退し、またぞろリスクオフの動きが強まりそうだ。
要人発言の機会も多いが、総じて今後の金融政策に対する発言は一応注意しておきたい。また、波乱の株価や米長期金利の動向に引き続き注視しておきたい。
戦略としては、ドル円は、144.00まで一時下値を拡大も更なる展開とならず、上値は、148.15が抑えると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて、149.15-24のギャップ、150.49、151.25-30、152.31、153円や153.50前後、154円、154.80、155.52越えをストップに順次売り場探し。下値は、147円前後が維持されると売りは利食い優先で、買いは割れるなら止めて、146円ミドル、146円、145円とそれぞれ維持を見ながら短期ストップで買い直し、または、144.57割れをストップ、割れても144円、143.44、142.96割れをストップに順次買い場探しとなる。
ユーロドルは、1.1150まで一時上昇も更なる展開とならず、上値は、1.1095-08が抑えると買いは利食い優先で、売りは1.1150越えをストップ、越えても1.1214、1.1276越えをストップに売り上がりとなる。下値は、1.0889が維持されると売りは利食い優先や買い狙い。割れるなら止めて1.0840や1.0800、1.0733-64、1.0676、1.0600、1.0466-96割れをストップに順次買い場探し。
ポンドドルは、1.3208まで上値を拡大も抑えられる形。上値は、1.2934が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3050、1.3114、1.3208、1.3249、1.3300、1.3434越えをストップに順次売り直しとなる。下値は1.2708が維持されると売りは利食い優先。買っても1.2672を割れるなら止めて1.2560-83、1.2477、1.2373、1.2333、1.2249割れをストップに順次買い直し。
一方クロス円では、ユーロ円は、154.80を維持して164.19まで一時反発も上値を抑えられる形。上値は、162.40が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて163.04、164.19、164.55、164.90-165.10越えをストップに順次売り場探し。下値は159.17-48が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて158.36、157円、155.59、154.41、153.14、149.67割れをストップに順次買い場探し。
ポンド円も187.69で下値を維持して195.98まで反発も更なる展開とならず、上値は190.10-31が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、191.98、193.68、195.77-98、196.32、197.55、198.96、199.81をストップに順次売り直しとなる。下値は、184.38を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買い下がっても割れるなら止めて、182.81、180.09割れをストップに順次買い直しとなる。
豪ドル円は、下落が86.05まで拡大。上値は、92円が抑えると買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて93.15、93.84、94.67、95.30-40、95.75越えをストップに順次売り直しとなる。下値は86.05が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて85.50や85.00、84.60割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、79.82まで一時下値を拡大。上値は、84.00-26が抑えると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて84.75、85.27、86.87、87.18-48、87.97-25越えをストップに売り直しとなる。下値は、79.82が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて79.41-46、79.00、78.56割れをストップに買い直しとなる。