今日の裏読み、表読み(2025/01/20)

 今週は、本日のトランプ新大統領の就任式や日銀金融政策決定会合が最大の焦点となる。注目は当日から100件近い大統領令に署名すると伝えられている。大統領令に関しては、いろいろ報道がなされているが、特に関税に関して、事前に報道されている通りの内容に留まるかが焦点となる。現状メキシコとカナダからの輸入品に25%、中国からの輸入品に10%の関税を課すと表明されているが、現状の範囲に留まるなら、一定の織り込みもあるだろうが、これが更に厳しい条件となるなら、市場にショックが走る可能性がありそうだ。
 尚、大統領令の署名は、恐らく日本時間21日の早朝となる可能性が高く、本日は米国がキング牧師の誕生日で休場となることもあって、21日の東京午前の市場者は、参加者の減少も加わって、悪い材料が出た場合、大荒れの展開となるリスクは、十分注意しておきたい。
 また、直近では日銀の政策金利の引き上げに対する思惑から、円高気味の推移となっている。ただ、過去のドル円の推移をみる限りは、それまでは、円の買い戻しが出ても、結果後は再び円安の流れが始まることは留意しておきたい。
 本日の材料としては、日本の11月機械受注、11月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、11月第三次産業活動指数、中国人民銀行の貸出基礎金利の公表、独12月生産者物価指数、スイス12月生産者輸入価格、ユーロ圏11月建設支出などが発表される。
 大きな材料はないが、中国人民銀行が緩和姿勢を継続するなら、一定の好感する動きも想定されるが、トランプ大統領が、中国に厳しい姿勢を示していることで、株式市場が素直に反応するかは不透明となる。
 その他本日から24日までダボス会議がスタートする。トランプ大統領や中銀要人の発言が予定されいるが、過去ここでの発言が、金融市場に大きな影響を与えることは少なく、トランプ氏を除いて、サプライズ的な発言がなければ、問題は無さそうだ。
 
 戦略としては、ドル円は、158.87まで上値を拡大も現状は押さえられる形。上値は156.37が押さえると買いは利食いで、売っても越えるなら止めて、157円や157円ミドルと売り場探しで、このストップは158.20越え。更に越えても158.87、159.45、160.26、160.73、161.25、161.81-95越えをストップに順次売り場探し。下値は、154.90-98を前に下げ止まりでは売りは利食い。買っても割れるなら止めて153.70、153.16、152.46、151.80、150.90-00、150.00、149.36、148.65、148円割れをストップに順次買い直しとなる。
 ユーロドルは、1.0178まで下値を拡大もどうにか維持する形。下値は、1.0239や1.0260が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、1.0178、1.0100、1.0000、0.9855割れをストップに順次買い場探し。上値は、1.0354が押さえると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.0434-58、1.0500や1.0535-40、1.0595-30、1.0653-63、1.0728越えをストップに順次売り直しとなる。
 ポンドドルは1.2100まで下値を拡大もどうにか維持する形。下値は1.2100-30が維持されると売りは利食いで、買いは1.2088-96を割れるなら止めて、1.2038、1.1803割れをストップに順次買い直し。上値は、1.2307-24が押さえると買いは利食いで売っても超えるなら止めて1.2377-00、1.2450-00、1.2576、1.2607-15、1.2667、1.2730、1.2788-12、1.2926、1.3010越えをストップに順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、164.90で上値を押さえられて、直近安値を割れる展開。下値は159.73が維持されると売りは利食いで、割れても159.11を前に利食い優先で、買い下がっても割れるなら止めて、158.64、157.56-86ゾーン、156.05-18、155.14、154.41割れをストップに順次買い場探し。上値は161円前後が押さえると買いは利食いで、売ってもストップは161.13越え、越えて162.89越えをストップに売り上がり。更に超えても163.19-51、163.81、164.55、164.90-165.10、166.10-12、166.69、168.00、169.21越えをストップに順次売り場探し。
 ポンド円も上値が198.96で抑えられて、189.34まで下値を拡大。下値は、189.34を前に下げ止まりでは売り利食いで、買い下がっても割れるなら止めて、188.09、187.36、185.83、185.29、183.72-77割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、191円を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売っても超えるなら止めて、192.41、193円、194.78、196.02、197.55、198.26、198.96、199.56-81をストップに順次売り直しとなる
 豪ドル円は、上値を98.75で抑えられて、下値を96.07まで拡大。下値は96.07が維持されると売りは利食いで、買いは割れるなら止めて95.33-53、94.71、93.60-87割れをストップに買い場探しとなる。上値は97.20前後が押さえると買いは利食いで、売りは超えるなら止めて97.96-51、99.17-23、100.03、101.04-15、101.57、102.41、103.12越えをストップに順次売り直しとなる。
 NZD円は、89.45まで再反発も上値を押さえれて下落が86.69まで拡大。下値は86.69が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、86.28、85.36、83.07割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、87.56-67が押さえると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて88.09、88.74、89.72-90.08、90.56、91.20-34越えをストップに順次売り直しとなる。