今日の裏読み、表読み(2024/11/07)

 昨晩は、米大統領選の結果を受けて、ドルが全面高となった。主のトランプ氏が主張する政策が米国のインフレを誘発するとの思惑だが、ただ、実際大統領に就任して政策を実施するのは来年以降の話であり、織り込みが早過ぎることは注意。巻き戻しの動きには留意しておきたい。
 本日金融政策としては、スウェーデン中銀、ノルゲバンク、英中央銀行やFOMCが政策金利を公表する。ノルゲバンクは据え置きが想定されているが、その他はみな利下げの予想となっている。一定の織り込みはあるが、声明や総裁・議長発言などを受けて、更なる利下げの思惑が高まるかが焦点となる。特に米長期金利は異常な上昇をしており、FOMCがこれに対する懸念を示す可能性には注目したい。
 経済指標としては、日9月毎月勤労統計調査、豪9月貿易収支、中10月貿易収支、独9月鉱工業生産と貿易収支、英9月ハリファックス住宅価格、ユーロ圏9月小売売上高、加11月景気先行指数、メキシコ10月消費者・生産者物価指数、米国では、第3四半期非農業部門労働生産性と単位労働コスト・速報値、週間新規失業保険申請件数、9月卸売売上高・卸売在庫などが発表される。
 注目としては、中10月貿易収支は弱い結果がリスク、ユーロ圏では9月小売売上高などが弱いとの思惑に反して良好ならユーロ相場を支える見通し。また、米週間新規失業保険申請件数は強弱次第も、FOMCを控えて、影響は限定されそうだ。

 戦略としては、ドル円は、154.70まで上値を拡大も上値追いは不透明。上値は、慎重に売り場探しで、ストップは155.22越え、越えても156円越えをストップに売り場直しとなる。下値は153.66-00ゾーンが維持されると売りは利食いで、買い下がってストップは153.12割れ、割れても151.27をストップに買い下がりとなるが、更に割れても150.50-60、149.09や148.85、148.30-41や148円をストップに順次買い直しとなる。 
 ユーロドルは、1.0683まで急落。ただ、突っ込み売りはできず、これが維持するなら買っても、ストップは1.0663-66割れ。割れても1.0600割れをストップに買い直し。上値は、1.0781-95が押さえると買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.0857、1.0937、1.0997、1.1037-57、1.1083、1.1141、1.1209-14越えをストップに順次売り直しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2834まで拡大。下値はこれが維持されると買い狙い。割れるなら止めて、1.2747、1.2665、1.261をストップに順次買い場探し。上値は、1.2929が押さえると買いは利食い優先で、売り超えるなら止めて、1.2983、1.3048-71、1.3103-35、1.3175、1.32ミドル、1.3306、1.3390をストップに順次売り直しとなる。
 一方クロス円では、ユーロ円は、166.69まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値は、166.69を前に上げ渋りでは買いは利食い優先。売りは円越えるなら止めて、167.95、168.20越えをストップに順次売り場探し。下値は、164.89-92が維持されると売りは利食いで、買いは164.55-65のギャップ割れをストップ、割れても163.80割れをストップに買い直し。更には162.78、161.85、161.00、160円、158.71割れをストップに順次買い直しとなる
 ポンド円は、199.81まで上値を拡大も更なる展開とならず、上値は199.81-00を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、201.15や202.15をストップに売り直しとなる。下値は、197.87を前に下げ渋りでは売り利食い、買い下がっても割れるなら止めて、197.11、196.50、195.11-37、194.58、193.58-84ゾーン、192.71-80割れをストップに順次買い場探しとなる。
 豪ドル円は、101.81まで上値を拡大も上値追いは避けたい。上値は、101.81-29を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、103.12越えをストップに売り直しとなる。下値は101.06が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、100.02-26、99.09-54、98.69-75、97.95-35、97.63、96.72、95.33割れをストップに順次買い場探しとなる。
 NZD円は、92.05からの調整も再反発。上値は92.00-05が押さえると買いは利食い、売っても超えるなら止めて、92.80、95.30、96.41-83越えをストップに売り直しとなる。下値は、91.54が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、90.75-03、90.08-43、90.08や89.80-87割れをストップ、更には89.38、88.61、87.50-88割れをストップに順次買い直しとなる。