今日の裏読み、表読み(2024/09/11)

 昨晩も海外では、米株価や日経平均先物の失速、米10年物国債利回りの低下を受けて、リスク・オフの動きが続いた。本日は、注目の米8月消費者物価指数が発表されることで、結果次第で荒れた動きに注意しておきたい。
経済指標としては、NZ8月製造業売上高、英国では、7月月次GDP、7月鉱工業・製造業・建設部門・サービス部門生産指数や7月貿易収支、米国では、8月消費者物価指数とクリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表される。
注目の米8月消費者物価指数の結果次第だが、落ち着いた結果が示されれば、影響は限られそう。
 要人発言としては、米大統領選候補者のTV討論会は、消音・無観客で行われるが、わずかに優勢が伝えられるハリス氏に、失望の動きが広がると、トランプ氏が直近円安に懸念を示していることで、若干円買いが出るリスクもあるかもしれない。また、中川順子日銀審議委員が、秋田金融懇談会で発言機会があるが、恐らく直近の副総裁や審議員の発言を踏襲する内容に留まり、その場合影響は見えないだろう。
 その他本日は、米10年物国債の入札が実施される。CPIの発表後で不安定な結果となりそうだが、株価と合わせて、米長期金利の動向も注視して対応したい。加えてこれは懸念に終わることを望むが、世界同時多発テロの追悼式典が行われるが、こういった日は、米国でテロの動きが出易いことも留意はしておきたい。

 戦略としては、ドル円は、下落を141.70で維持して149.39まで反発も、再度141.78まで下値を拡大したがどうにかこれを維持する形。下値は、141.70-78が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、140.25や140円割れをストップに、買い直しとなる。ただ、こういった下落ではトレンドの変化が如術となることで、反発ではしっかりと利食っておきたい。また、140円を割れると大口のストップ・ロスが出る可能性が高く、その場合138円が一旦のターゲットとなる。上値は、143.71-144.23ゾーンが押さえると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて、145円、146.29、147.21-35、148.27、149.39、150.89越えをストップに、順次売り場探しとなる。
 ユーロドルは、1.0666を維持して、1.1202まで反発も、現状はこれが上値を抑える形。下値は、1.1015が維持されると売りは利食いとなるが、買いは1.0950割れをストップに買い下がり。更に割れても1.0882、1.0778、1.0710、1.0624-66、1.0600割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、1.1050-54を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは越えるなら止めて、1.1091、1.1155、1.1191-02、1.1276をストップに売り直しとなる。
 ポンドドルは、下値を1.2613までで支えて、1.3266まで上値拡大も更なる展開とならず、下値は、1.3049が維持されるか注目されるが、維持では売りは利食いも、買いは慎重に買い下がって、ストップは1.2974割れ。割れても1.2940、1.2882、1.2799、1.2726、1.2665、1.2613-16割れをストップに、順次買い直しとなる。上値は、1.3108が押さえると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて1.3144、1.3238、1.3350、1.3431.3644、1.3690、1.3749などをストップに順次売り場探し。
 一方クロス円では、ユーロ円は、162.89で反発が抑えられて、156.80まで下値を拡大。下値は、156.80が維持されると売りは利食いで買っても、割れるなら止めて156.27、155.17、154.42割れをストップに、順次買い直しとなる。上値は、158.64-73を前に上げ渋りでは買いは利食い優先で、売っても超えるなら止めて、159.64-80ゾーン、161円ミドル越え、162.89-19、163.88、164.83-12、166.56、167.95、168.20越えをストップに順次売り場探し。
 ポンド円も193.49まで反発後、185.73まで再下落。下値は、185.73が維持される売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、184.47-80ゾーン、182.81-06、181.61、180.69、180.11割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、188.10-14を前に上げ渋りでは買いは利食い優先。売っても超えるなら止めて、189.01、189.54-70、191.20、192.08、193.49、193.99、195.62、196.70、199.48越えをストップに順次売り場探し。
 豪ドル円は、90.14からの反発が99.87で押さえられる形。下値は、94.09が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて93.43、91.36、90.14割れをストップに順次買い場探しとなる。上値は、95.72が抑えると買いは利食いで、売っても超えるなら止めて96.97-05、97.66、98.53-87、99.87-02、101.78、102.29、103.12越えをストップに順次売り場探しとなる。
 NZD円は、83.08の安値からの反発が96.11で抑えられて87.47まで再下落。下値は、87.11が維持されると売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、86.70、85.86、85.00-36割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、88.42が押さえると買いは利食い優先で、売りは越えるなら止めて、89.50-52、90.05、90.54-78、91.66、92.80、95.30、96.41-83越えをストップに売り直しとなる