昨晩は、欧州の政治不安もあって、リスク回避的な動きが強まった。本日も同様な展開が続きそうだが、週末もあって、ポジション調整の動きも留意して対応したい。
本日は、今週注目の日銀金融政策決定会合の結果が公表される。予想は国債オペの減額となるが、減額が市場予想より少ない場合や植田総裁から引き続き金利の引き上げを急がない姿勢が示されると、海外勢中心に投機的な円売りの機会を与えそうだ。ただ、過去日銀後の円安も、事前に織り込まれている部分もあって、円の急落後は利食いが強まる面もあることは、考慮しておきたい。
経済指標としては、NZ5月製造業PMIと食品価格指数、日本の4月第三次産業活動指数、4月鉱工業生産の確報値と設備稼働率、スウェーデン5月消費者物価指数、仏5月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏4月貿易収支、加4月製造業出荷と卸売売上高、米国では、5月輸入・輸出物価指数、6月ミシガン大学消費者信頼感・速報値などが発表される。
大きな材料はないが、今週の米物価指数が弱かったこともあって、米6月ミシガン大学消費者信頼感の速報値におけるインフレ見通しが焦点。同様に弱い結果見えた場合、ドル売りが強まるリスクは考慮となるが、ただ一方で欧州の不安も残っており、このせめぎあいの動きも想定して対応したい。
戦略としては、ドル円は、157.71から154.55を維持して反発気味。上値は157.40-71を前に、上げ渋りでは買いは利食い、売っても超えるなら止めて、158円、158.50、159.58や160.17をストップに、順次売り直しとなる。下値は、155.72を前に下げ止まりでは、売りは利食い、買っても割れるなら止めて、ストップを155.12割れとして買い直し。更に割れても154.55、153.60、152.80、151.86、151.58、150.80、150.26、149.94を順次ストップに買い場探しとなる。
ユーロドルは、1.0602を維持して、1.0916まで反発後、1.0720まで下落もこれを維持する形。下値は1.0720を前に下げ渋りでは売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、再度1.0674をストップに買い直し。更には1.0624-49、1.0600割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、1.0852が押さえると、買いは利食い優先。売りは越えるなら止めて、1.0902-16、1.0943、1.0981、1.0996-98をストップに、順次売り場探しとなる。
ポンドドルは、下値を1.2300で維持して、1.2861まで反発。ただ、上値を追いは出来ず、1.2861を前に上げ渋りでは、買いは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、1.2895、1.2996をストップに、順次売り直しとなる。下値は、1.2738が維持されると売りは利食いで、買いは1.2680-88割れをストップに買い下がり。割れるなら止めて、再度1.2644、1.2580、1,2503、1.2423-46、1.2300-32割れをストップに順次買い場探しとなる
一方クロス円では、ユーロ円は、171.56まで一時上昇後、164.02まで下落もこれを維持して、170.89まで再反発も上値を抑える形。上値は、170.14-29を前に上げ渋りでは、買いは利食いで売っても超えるなら止めて、170.75-89越えをストップ、更に超えても171.56をストップに売り直しとなる。下値は、168.09-30を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買いは、割れるなら止めて167.32、166.74、165.64、164.02割れをストップに順次買い場探しとなる。
ポンド円は、200.95まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は、200.95を前に上げ渋りでは、買いは利食いで、売りは201.15や202.15越えをストップに、慎重に売り直し場を探したい。下値は、199.68-78を前に下げ渋りでは、売りは利食いで買いは、198.94や198.40をストップ、割れるなら止めて、197.21をストップの買い直し。更には195.05、194.49-75ゾーン、193.84-05、193円割れをストップに順次買い場探しとなる
豪ドル円は、上値を104.95まで上値を拡大後、100.46で下値を支えて、104.87まで再反発も現状はこれが上値を抑える形。上値は、104.69を前に上げ渋りでは買いは利食いで、売りは超えるなら止めて、104.87-95をストップに売り直し。更に超えても105.50や106円越えをストップに売り場を探したい。下値は、103.54-86を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買いは102.62-98をストップに買い下がり。割れるなら止めて、101.83、101.59、100.46、99.75-94割れをストップに順次買い直しとなる。
NZD円は、97.23まで上値を拡大も、上値追いは厳しい。上値は、97.23が押さえると買いは利食いで、売りは97.50や98円越えをストップに売り場探し。下値は、96.40-57が維持されると売りは利食いで、買いは96.10割れをストップ、割れても95.55-76をストップに買い直し。更に割れても95.08-27、94.15-16、93.70、93.15-49、92.47、91.19や90.82をストップに、順次押し目買いとなる。