金曜日の相場は、米1月雇用統計が強く、ドルが全面高となったが、引き続き日替わり的な状況から逸脱しているかは不透明で、兎も角追いかけてドルを買うのは避けて置きたい。
また、今週は、特別超大きな材料はないが、FOMCや米雇用統計後で、ブラックアウト期間も開けることから、再びFRBの利下げ開始時期に対する思惑で、相場が左右される展開を想定しておきたい。
本日はその面では、朝一番からパウエルFRB議長のCBSの番組となる「60ミニッツ」の出演が、大きな注目となる。
一応録画番組ということ、FOMC後の記者会見からあまり日にち立っていないことで、そう変化のある発言が出るとも思えない。その面では、織り込みの範囲と考えておいた方が良いかもしれない。
経済指標としては、豪12月貿易収支、中1月財新サービス業PMI、独12月貿易収支、トルコ1月消費者・生産者物価指数、ユーロ圏各国の1月サービス業PMI・改定値、英1月サービス業PMI・改定値、ユーロ圏12月卸売物価指数、加1月景気先行指数、米国では1月サービス業と総合PMI・改定値、1月ISM非製造業景況・総合指数、12月雇用傾向指数などが発表される。
注目としては、各国の1月サービス業PMIの格差で一定の相場の動きはあって、大きなものには成り難い。やはり、週末の強い米雇用統計を背景に、1月ISM非製造業景況・総合指数の強弱次第。強い結果が見えれば、またぞろ3月の利下げ確率が下がり、ドルを支える展開。ただ、冬場は寒気の影響もあって、総じて米経済指標が悪化するケースが多いことは、留意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、148.80から145.90まで下落も再反発している。ただ、上値ではやれやれの売りも出易く、最低でも追いかけて買うのは避けたい。上値は、148.70-80ゾーンが押さえると利食いや売り狙い。超えるなら止めて、149.67-75、150.00や150.78越えをストップに売り直し場を探したい。一方下値は、147.69-82が維持されると売りは利食いで、買い下がっても、割れるなら止めて、買い下がり場を探すが、出来ればストップは深めの145.90割れとして、値幅を取って買い下がる形を想定したい。またもし、割れても145.58、144.36、143.65や143.42を順次ストップとして、押し目買いとなるが、こういった下落では、反発があれば、しっかりと利食って置くのが無難となりそうだ。
ユーロドルは、1.1139で上値を抑えられて、調整が1.0778まで拡大。押し目では1.0723をストップに買い下がり、割れても1.0656割れをストップに買い直しとなる。上値は、1.0898を前に上げ渋りでは利食いで、売りは越えるなら止めて、再度1.0933をストップに売場探し。超えても1.0996-98、1.1085、1.1139や1.1150越えをストップに売り直しとなる。
ポンドドルも1.2828で反発が限定されて、下落が1.2597まで拡大も、現状はこれをどうにか守る形。下値は、1.2597をストップに買い下がり。割れても1.2500割れをストップに買い直しとなる。上値は、1.2773-75を前に上げ渋りでは利食いで、売ってもストップは1.2786越え。超えても1.2828、1.2885や1.2996越えをストップに売り直しとなる。
一方クロス円では、ユーロ円は、 161.86で上値が押さえれて、下落が158.08まで拡大。押し目はこれをストップに買い場探し。上値は、160.26-34を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えるなら売りは止めて、160.93-17をストップ、更には161.72-86の売りは162.25越えをストップに売場探しとなる。また、、もし下値が158.08を割れても、157.73、157.20、156.64などを順次ストップに、買い下がってみる形となる。
ポンド円も、188.94まで上値を押さえられて、185.23まで下値を拡大。下値はこれをストップに、押し目買い。割れても184.95、184.38、182.75割れを、順次ストップに買い直しを検討したい。上値は、187.74を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えるなら止めて、188.56、188.91-94越えなどをストップに売場探しとなる。
豪ドル円は、反発が97.89まで拡大も、上値が抑えられる形。下値は、95.48-50を前に下げ渋りでは、利食いや買い狙い。割れるなら止めて、94.57-73、93.73割れをストップに順次買い直しとなる。上値は、96.95を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。越えいるなら止めて、97.39-70を前に利食いや売り狙い。超えて97.89-98.11ゾーン、98.55-59をストップに順次売り場探し。
NZD円は、下値を88.64で維持して90.99まで上値を再拡大も、上値が押さえられる形。下値は、89.26を前に下げ渋りでは、売りは利食いで、買っても割れるなら止めて、88.47-64、87.68-85ゾーン割れをストップに順次買い直しとなる。上値は90.72-99を前に上げ渋りでは利食いや売り狙い。超えても91.08や91.52をストップに順次売り場探し。