今日の裏読み、表読み(2023/11/08)

昨晩は、米長期金利の低下や堅調な株価にも、総じてドルに買い戻しが優勢となったが、これもあくまで先週のドル売りの反動であり、引き続き日替わり的相場からは、追いかけるのは避けたい。
 経済指標としては、NZ中銀の第4四半期インフレ予想、日本の10月外貨準備高と9月景気先行指数・速報値、独10月消費者物価指数・改定値、仏9月国際収支、ユーロ圏9月小売売上高とECB9月消費者インフレ予想、加11月景気先行指数と9月住宅建設許可件数、米国では、MBA住宅ローン申請指数、9月卸売売上高・卸売在庫などが発表される。
 注目としては、NZ中銀の第4四半期インフレ予想は強い結果見えるとNZドル買いを強めそう、日本の10月外貨準備高は、減少が見えた場合、財務省がステルス介入している可能性が指摘されるが、恐らく先月介入は実施していないため、変化が出る可能性は低そう。また、独10月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏9月小売売上高とECB9月消費者インフレ予想などは、強い指標が出るとユーロ買いを煽りそう。一方米国の9月卸売売上高・卸売在庫は、影響が強く出る指標でないことは、留意しておきたい。
 要人発言としては、ECBと英中銀関連の要人発言の機会が多いが、今後の政策金利に関して、いろいろ意見が出ると思われるが、タカ派ハト派が入り混じるなら影響は限られそう。

 戦略としては、ドル円は、151.72まで上値を拡大も更なる展開とならず、下値も149.16が維持される形。上値は151.72をストップに、ここからの上昇では売場探し。149.50-00ゾーンの維持では利食いや買い下がりで、このストップは149.16や148.71-81割れ。割れても148円前後までは買い下がり場を探して、このストップは148円割れとするか、理想的は148.27割れとなる。
 ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0756まで反発も更なる展開とならず、下値は1.0664が維持されると買っても、割れるなら止める形。割れるケースでは、ストップを1.0591割れとして買い下がり、更に割れても、1.0483-17ゾーン割れをストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。上値は1.0756を前に上げ渋りでは利食いや、これをストップに売り狙いとなる。
 ポンドドルは、1.2429まで反発も更なる展開とならず、上値は1.2429をストップに1.2350-00ゾーンでは利食いや売り狙い。下値は1.2263が維持されると売りは利食いで、買いも検討されるが、割れるなら止めて、1.22ミドルから買い戻しや1.22までは買い場探しで、このストップは1.2186割れ、または、思い切っては1.2070-96ゾーンをストップの、買い下がりを検討したい。
 一方クロス円では、ユーロ円は161.03まで今年の高値を更新。ただ、上値追いは出来ず、161.03越えをストップまたは、161.50越えをストップに慎重に売り狙い。ターゲットは、160.43が維持されると利食い、割れても160.08-11では利食いや買い場探しで、このストップは159.60割れ。更に割れても159.07割れをストップ、157.68-00ゾーンをストップに、順次買い場探しとなるが、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。 
 ポンド円は、185.97まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値は、引き続き185.96-07ゾーンをストップに、慎重に売り場探し。ターゲットは、184.45-65の維持では利食いも、割れるなら184円前後から買い戻しや183円までは買い下がり場を探して、このストップは182.73割れとなる。また更に割れても182.00-50での買い狙いで、180.77-94ゾーンをストップに、慎重に買い下がってみたい。 
 豪ドル円は、97.59まで上値を拡大も、更なる展開とならず、上値はこれをストップに売場探し。超えても98円越えをストップに売り直しとなる。ターゲットは、96.41の安値維持では利食い優先。買いは96円まで買い下がって、ストップは95.50割れ。更に割れてもストップを94.68-85ゾーン割れや94.25をストップに買い直しとなるが、こうった買いの場合反発があれば、しっかりと利食いながら対応したい。NZD円は、下落を86.79-83で維持して、89.76まで反発も上げ渋る形。上値追いは出来ず、89.76や90.00-21ゾーンをストップに売場探し。ターゲットは、88.93の維持では買い戻し、割れるケースからは、88円ミドルと利食い優先で、買いはこういった位置から88円と買い下がって、ストップは87.95や87.56割れ。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。