今日の裏読み、表読み(2023/11/06)

今週は、FOMCや米雇用統計などのイベントを終了して、比較的材料に薄い展開となりそうだが、引き続き不安定な株価や上げ渋りが見えてきた米長期金利の入札結果を受けた動向が、相場の焦点として続きそうだ。
経済指標は、日銀・金融政策決定会合議事録公表、独9月製造業新規受注、ユーロ圏各国の10月サービス業PMI・改定値、英10月建設業PMI、メキシコ10月消費者信頼感指数、加10月Ivey購買部協会指数、米9月雇用傾向指数などが発表される。
 大きな注目材料はないが、まず9月22日の日銀の会合では、YCCの上限1%越えを容認することが発表されたが、引き続き日銀の緩和姿勢の継続が示されたことで、全く円買いにつながっていない。議事録でも、新味のある内容が出る可能性は低く、相場の反応はなさそうだ。ユーロ圏各国の10月サービス業PMIは改定値であるが、強めの結果が見えるとユーロ相場を支えそう。一方米9月雇用傾向指数だが、普段はあまり反応は見えない指標だが、先週末の米10月雇用統計同様弱い結果となった場合、更にドル売りを誘う可能性もありそうだ。
 要人発言は、今週の多く予定されている。本日はECBと英中銀の要人発言が注目されるが、直近両行とも政策金利を据え置いている。次の利上げの可能性に関する発言などが出てくるか、一応注意しておきたい。
 尚今週から米加が冬時間に突入する。経済指標発表が1時間遅れること。またNYクローズの時間も、日本時間午前6時から7時に代わることは留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、151.72まで上値を拡大も更なる展開とならず、ただ、下値は149.21が維持されており突っ込み売りは避けたい。早期は148.71-81割れをストップに買い狙い。割れても148円前後までは買い下がり場を探して、このストップは148円割れとするか、理想的は148.27割れとなる。上値は、149.84-00が押さえると利食い、売りはこういった位置から売り上がって、ストップは150.58越え、超えても151円、151円ミドルと慎重に売り場を探したい。売りのストップは151.72越え。売りのターゲットは、下げが甘ければ利食いを優先しながら対応したい。
 ユーロドルは、下値を1.0448で維持して1.0747まで反発も、上値追いは厳しい。早期はこれが押さえると売り狙い。超えても1.0800までは売り直しで、このストップは1.0809越え。下値は、1.0668-94ゾーンが維持されると利食い優先で、この位置からの買い下がりは、ストップを1.0591割れとしたい。また割れても、1.0483-17ゾーン割れをストップに買い直しとなるが、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。 
 ポンドドルは、1.2390まで反発も、やはり上値追いは厳しい。これが押さえると売り狙い。超えても1.2446や1.2548を越えるまでは、売り直し場を探したい。下値は、1.2300-50ゾーン維持では利食い優先。割れるケースからは1.22ミドルから買い戻しや1.22までは買い場探しで、このストップは1.2186割れ、または、思い切っては1.2070-96ゾーンをストップの、買い下がりを検討したいただ、こういった買いのターゲットは、その直前の高値に抑えられるなら利食いを優先しながらの対応となる。
 一方クロス円では、ユーロ円は160.85と今年の高値を更新後も159.07が維持される形。ただ、引き続き上値は、160.85が押さえるとこれをストップ、または161円越えをストップに売り狙い。ターゲットは、159.60が維持されると利食いで、この位置からの買い下がりは、159.07割れをストップ、割れるケースでは、157.68-00ゾーンをストップに買い下がり、更に割れても157.05をストップに買い場探しも、こういった下落では、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。 
 ポンド円は、185.03まで上値を拡大も、上値追いも厳しい。上値は、185.70-07ゾーンをストップに、慎重に売り場探し。ターゲットは、183.74-184.28ゾーンが維持されると利食いで、買いはこういった位置から183円まで買い場を探して、ストップは182.73割れ。割れても182.00-50での買い狙いで、買いはできれば、180.77-94ゾーンをストップに、慎重に買い下がってみたい。 
 豪ドル円は、97.33まで上値を拡大も、上値追いは出来ずに、早期は97.68の高値をストップに慎重に売り場探し。ターゲットは、96.50-00ゾーンの維持では利食い優先。買いは96円まで買い下がって、ストップは95.50割れ。更に割れてもストップを94.68-85ゾーン割れや94.25をストップに買い直しとなるが、こうった買いの場合、反発があれば、しっかりと利食いながら対応したい。NZD円は、下落を86.79-83で維持して、89.58まで反発。上値追いは出来ず、90.00-21ゾーンをストップに売場探し。ターゲットは、89円前後の維持でから88円ミドルと利食い優先で、買いはこういった位置から88円と買い下がって、ストップは87.95や87.56割れ。ただ、こういった下落では、反発があればしっかりと利食いながら対応したい。