今日の裏読み、表読み(2023/09/28)

昨晩もドル買いが続く流れとなっている。ただ、一過性の動きが続いており、上値追いも厳しい。また、ドル円では、介入レベルと懸念される150円に既に迫っており、もし、介入が入った場合、ドル円では、4-5円の下落のリスクがあることは、考慮しておきたい。
 金融政策としては、メキシコ中銀が政策金利を公表する。据え置きが想定されており、その場合影響は少ないが、ただ、FRBのタカ派姿勢が続いており、声明などで今後の政策金利の引き上げ期待が再燃するとメキシコペソ相場を支えそうだ。
 経済指標としては、日本の週間対外対内証券売買契約等の状況、NZ9月ANZ企業信頼感・自社業績予想指数、豪8月小売売上高、トルコ8月経済信頼感指数、ユーロ圏9月消費者信頼感・確定値と経済信頼感、独9月消費者物価指数・速報値、米国では、第2四半期GDPと個人消費・確定値、週間新規失業保険申請件数、8月住宅販売保留指数、9月カンザスシティー連銀・総合指数などが発表される。
 注目としては、豪8月小売売上高と独9月消費者物価指数・速報値は強弱次第、米国では、第2四半期GDPと個人消費や週間新規失業保険申請件数などが良好を示すと、米長期金利の高止まりが続きそうだ。
 要人発言しては、パウエルFRB議長が、タウンミーティングに参加、先週のFOMC同様タカ派的な発言が続くか注目したい。

 戦略としては、ドル円は、上値を149.71まで拡大。そろそろ介入に対する警戒感が高まるレベルであり、上値追いは避けたい。早期は150円や150.50越えをストップに慎重に売っても、下値は148.95-149.20が維持されると利食いで、買ってもストップは148.70-80割れ。また介入がない前提では、148円ミドルから買い下がりを検討しても、ストップは147.90割れ。割れても147.60-80ゾーンでは買い直しで、このストップは147.32割となるが、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0488まで拡大も、突っ込み売りは出来ない。押し目は1.0437をストップに、値幅を取って慎重に買い下がりとなる。ターゲットは1.0574-1.0610ゾーンが押さえると利食いや売り狙い、超えても1.0672-74を前に利食いやこれをストップに売り狙いとなるが、こういった上昇では、直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 ポンドドルは、1.2111まで下値を拡大。ただ突っ込み売りは出来ずに、下値は1.2098または1.2026割れをストップに慎重に買い下がって、ターゲットは、1.2164-77が押さえると利食い、超えても1.22前後では利食いや売りで、このストップは1.2250-85越え。ただ、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開。ユーロ円は、直近安値を割れる展開も、突っ込み売りは避けたい。9月15-11日の安値圏をストップに、押し目買いから157.60-00がお猿と利食いでや売りで、このストップは158.18-29越え。ポンド円は、180.74-89が維持されると押し目買いも、ターゲットは、181.68が押さえると利食いで、超えても182円では利食いや売り狙い。このストップは182.31越え。また超えても19-15日や13日の高値をストップに売り直しとなるが、こういった売りのターゲットは、直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。
 またオージー円やNZD円は堅調な反発も21日の高値が押さえている。反発で22-21日の高値をストップに利食いや売り狙い。ターゲットは9月21日の安値を前に下げ止まりでは利食いやこれをストップに買い狙い。割れても9月8-12日の安値をストップに買い直しも、反発ではしっかりと利食いながら対応したい。