今日の裏読み、表読み(2023/09/14)

昨晩は注目の米CPIにも、動きは限定された。来週のFOMCまでは、引き続き方向感に欠ける展開が続くのか考慮して対応したい。
 金融政策としては、欧州中央銀行が政策金利を公表する。見通しは一部に据え置きもあるが、0.25%の利上げの可能性も残っており、結果次第でユーロが荒れた展開となるか注意。また、利上げを実施しても、今回で当面の政策金利の維持を表明する可能性もあり、ラガルドECB総裁の定例記者会見と合わせて注目しておきたい。ただ、こういった面は一定の織り込みもあって、既に売り込まれているだけに、大きな巻き戻しのタイミングとなるか、注意しておきたい。
 経済指標としては、英8月RICS住宅価格指数、日本の7月機械受注、週間対外対内証券売買契約等の状況、7月鉱工業生産・設備稼働率、豪8月雇用統計、スイス8月生産者輸入価格、加7月卸売売上高、米国では、8月小売売上高、8月卸売物価指数、週間新規失業保険申請件数と7月企業在庫などが発表される。
 注目は、米8月小売売上高や8月卸売物価指数の強弱、週間新規失業保険申請件数の結果となるが、既に昨日のCPIの結果で、動意が限られているだけに、大きな動きとなるかは不透明感が残ることは、留意しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、147.87が上値を抑え、145.91まで調整もこれが維持される形。奇妙に底堅い展開が続いているが、上値は、週初の残りギャップとなる147.73-80が押さえると上値追いは出来ずに、ストップを147.87越えとして売り狙い。また超えても148.50や149.00越えをストップに売り直しとなる。ターゲットは、既に147円が維持されると利食いで、割れても146.00-50ゾーンでは買い下がりで、ストップは145.91を割れ。割れるケースでは、145円ミドルまで買い下がって、ストップは145.31割れとなる。ただ、こういった下落では、反発が直前の高値で抑えられるなら利食いを優先しておきたい。
 ユーロドルは、下値を1.0686まで下値を拡大もこれを維持して揉み合い気味。本日はECB理事会の結果次第で荒れた展開が想定されるが、一定の織り込みもあって、ユーロのショート・カバーのタイミングとなるか注目したい。押し目は、1.0686-70や1.0635をストップに買い場探し。ターゲットは、1.0762-69が押さえると利食い、超えても1.0809を越えるまでは利食い優先となる。また超えるケースからは、1.0882をストップ、更には1.0945をストップに売り場探しとなるが、ターゲットは、その直前の安値が維持されると利食いを優先しながら対応したい。
 ポンドドルは、一時1.2431まで下値を広げるも更なる展開とならず、不透明感が残るも総じて揉み合いと見て対応したい。従って、1.2431と1.2548の次のブレイクが焦点となるが、ブレイクがあるまでは上下の動きで逆張りから、軽く利食う形を想定したい。下値は割れても1.2368をストップに買い直しとなる。上値は越えても1.2588をストップ、超えても更に1.2600-20では売り直して、このストップは1.2643越えとなるが、こういった売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食い優先となる。
 一方クロス円は、調整も11日の安値が維持される形。ただ、上値追いは出来ず、総じて反発では、8月30-31日の高値をストップに売場探し、ターゲットは、11日の安値を前に下げ止まりでは利食いで、また買いもこれをストップに検討しながら、反発があればしっかりと利食いながらの対応となる。また、割れてもユーロ円は8月4日の安値、ポンド円は8月3日の安値、オージー円は8月18日の安値、NZD円は8月21日の安値を睨んでの対応となるが、買っても反発ではしっかりと利食いながら対応したい。