今日の裏読み、表読み(2023/08/10)

昨晩は、夏休みの様子見ムードの中、ドルの堅調な展開が続いた。ただ、本日は米CPI次第で、荒れた展開に注意して対応したい。
 金融政策としては、メキシコ中銀が政策金利を公表する。予想は据え置きが想定されており、これは一定の織り込みの範囲も、声明など今後の政策金利の見通しなどで、当面の据え置きが示唆されると嫌気する動きもありそうだ。
 経済指標としては、英7月RICS住宅価格指数、日本では、週間対外対内証券売買契約等の状況と7月国内企業物価指数、トルコ6月失業率、米国では、7月消費者物価指数、週間新規失業保険申請件数と7月クリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表される。
 注目はやはり米7月消費者物価指数となるが、総じて横ばいが想定されており、その面では、大きな混乱はないが、もし強い結果見えた場合、米長期金利の上昇を伴い、株価の調整要因となることは、留意しておきたい。
 その他では、日経平均オプションSQに絡めた、日経平均株価の動向、米30年物国債の入札結果次第での米長期金利の動向にも、考量しておきたい。

 戦略としては、ドル円は、143.89の高値からの調整を141.52で維持して、堅調が続いている。ただ、本日は米CPIの発表があり、荒れた展開に注意しておきたい。上値は143.89が上値を抑えると、これをストップに売り狙い。ただ超えるケースも想定して、その場合は144.20や144.65-92ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、143.22-25ゾーンが維持されると利食い、買いを検討しても、ストップは142.83-00ゾーン割れ。割れるケースからは、142.00-50ゾーンで買いを狙って、ストップは141.80や141.51割れでの対応となる。ただ、こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 ユーロドルは、下値を1.0912で下値を維持して反発も、上値は1.1042でCapされて揉み合い気味。次のこのレンジのブレイクに注意となるが、下値は1.0912-29ゾーンをストップに買い狙い、上値は、1.1012-42をストップに、売り狙いとなるが、利が乗ればしっかりと利食いながら対応したい。また、1.0912を割れるケースでは、1.0834をストップに買い直しも検討されるが、こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。一方超えるケースでも、1.1150をストップに売り直しとなるが、この売りのターゲットは、その直前の安値が維持されると利食いとなる。
 ポンドドルは、1.2617を維持して反発も、上値は1.2789-93でCapされており、こちらもこの次のブレイクが焦点となる。下値は1.2674-84が維持されると買っても、割れるなら止めて再度1.2617をストップに買い直し。上値は、1.2747-72ゾーン、または、1.2782-93をストップに売り狙いとなるが、レンジ内の動向ではあれば、しっかりと利食いを優先したい。また超えても、1.2885をストップに売り直し。一方下値は1.2674-84を割れても、1.2617をストップに買い直しとなるが、こういった買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
 一方クロス円は、引き続きまちまちの展開で、通貨ペアによって異なるが、上値は直近高値が押さえると売り狙いから、8日や3-4日の安値が維持されると利食いやこれをストップに買い狙い。また割れるケースでは、7月28日の安値をストップに、慎重に買い下がりとなるが、この買いのターゲットは上げが鈍ければ、しっかりと利食いながら対応したい。