昨晩は、リスクオフの展開も、夏休むムードや明日の米CPIの発表を控えて、影響は限定されている。本日も様子見ムードとなり易いが、ただ、怪しいムードが高まる株価の動きには、最大の注意を払っておきたい。
経済指標としては、NZの7月Eカード小売業販売高とNZ中銀の第3四半期2年インフレ予想の公表、中国の7月消費者・生産者物価指数 、米MBA住宅ローン申請指数、メキシコ7月消費者・生産者物価指数、加6月住宅建設許可件数などが発表される。
米国の重要指標の発表はなく、注目としては、NZの第3四半期2年インフレ予想などが弱めに出ると、NZドル売りを強めそう。また中国の7月消費者・生産者物価指数は、昨日の弱い中国貿易収支もあって、弱い結果はリスクオフを招きそうだ。
その他、本日は米10年物国債の入札が実施されるが、入札週は長期金利が高止まりする傾向があることは、留意しておきたい。
戦略としては、ドル円は、143.89の高値からの調整を141.52で維持して、堅調が続いている。ただ、明日のCPIを控えて、利食いも出易く、上値追いは厳しい。引き続き143.89が上値を抑えると、これをストップに売り直狙い。超えても144.20や144.65-92ゾーンをストップに売り直しとなる。ターゲットは、143円前後が維持されると買い戻しや買いも、ストップは142.83割れ。割れるケースからは、142.00-50ゾーンで買いを狙って、ストップは141.80や141.51割れでの対応となる。ただ、こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
ユーロドルは、下値を1.0912で下値を維持して反発も、上値は1.1042でCapされて揉み合い気味。次のこのレンジのブレイクに注意となるが、基本は下値は1.0912-29ゾーンをストップに買い狙い、上値は、1.1012-42をストップに、売り狙いとなるが、利が乗ればしっかりと利食いながら対応したい。また、1.0912を割れるケースでは、1.0834をストップに買い直しも検討されるが、こういった下落での買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
ポンドドルは、1.2617を維持して反発も、上値は1.2789-93でCapされており、次のブレイクが焦点となるが、下値は1.2674-84が維持されると買っても、割れるなら止めて、再度1.2617をストップに買い直し。上値は、1.2747-72ゾーン、または、1.2790-93をストップに売り狙いとなるが、レンジ内の動向ではあれば、しっかりと利食いを優先したい。また超えても、1.2885をストップに売り直し。一方下値は1.2674-84を割れても、1.2617をストップに買い直しとなるが、こういった買いのターゲットは、その直前の高値が押さえると利食い優先となる。
一方クロス円は、引き続きまちまちの展開。通貨ペアによって異なるが、上値は直近高値が押さえると売り狙いから、昨日の安値が維持されると利食いやこれをストップに買い狙い。また昨日の下値を割れるケースでは、7月28日の安値をストップに、慎重に買い下がりとなるが、この買いのターゲットは上げが鈍ければ、しっかりと利食いながら対応したい。